「今日は入った」「今日はだめだった」。台を離れるときに残るのは、たいていこの感覚だけです。ところが翌週になると、先週がどうだったかはもう思い出せません。
数字を3つ残すだけで、ここが変わります。特別な道具はいりません。紙の端でもスマホのメモでも構いません。
アベレージとは
スリークッションでは、自分の手番のことをイニングと呼びます。撞いて外したら相手に交代、これで1イニングです。得点が続くあいだは同じイニングのままで、点が増えていきます。
アベレージ = 得点 ÷ イニング数
30イニングで12点なら 12 ÷ 30 = 0.400 です。1イニングあたり平均何点取れたか、という数字になります。3桁で書くのが習わしです。
なぜ記録するのか
その日の調子と、実力を分けられる
1日だけ見れば、良い日も悪い日もあります。10日ぶんを並べてはじめて、真ん中がどのあたりにあるかが見えてきます。いま自分がどこにいるのかは、1日では分かりません。
逆に言えば、記録がないうちは「調子が悪い」のか「もともとその程度」なのかを区別できません。区別できないと、直すべきものも見つかりません。
練習の効き目が見える
撞点を変えた、キューを替えた、狙い方を変えた。効いたのかどうかは、前後の数字を比べれば分かります。感覚だけで判断すると、変えた直後の新鮮さを効果と取り違えがちです。
残すのは3つだけ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 得点 | その日に取った合計点 |
| イニング | 手番の回数。外して交代した回数と同じ |
| ハイラン | その日いちばん長く続いた連続得点 |
この3つだけです。撞点や配置まで書こうとすると続きません。まずは3つ、慣れてから増やせば十分です。
つけ方
- 始める前に日付だけ書く これだけでも「今日は記録する日」というスイッチになります。
- 外したら「正」の字を1画 イニング数はこれで数えます。撞きながら数える必要はありません。
- 得点はそのつど足す 連続で入ったときだけ、横に「3」のように書いておけばハイランも同時に残ります。
- 帰る前に割り算する その場で計算しておかないと、あとから見返しません。
ひとりで撞くときは、10イニングや20イニングと決めて区切ると比べやすくなります。日によって撞いた量が違うと、得点だけ見ても意味がありません。
落とし穴
少ないイニングで一喜一憂しない
10イニングで4点なら 0.400、次の日に10イニングで1点なら 0.100。倍以上に見えますが、これはたまたまの範囲です。数字が意味を持ちはじめるのは、ある程度の回数を重ねてからです。
もうひとつは、記録することが目的になってしまうことです。数字を良く見せたくて、簡単な配置ばかり撞くようになったら本末転倒です。記録は現状を映す鏡で、良く見せるためのものではありません。
続けるコツ
- すぐ書ける場所に置く 台のそばに紙とペン、またはスマホのメモを開いたままにしておく
- 書けなかった日は空欄のまま進む 抜けを埋めようとすると、そこで止まります
- 月に1回だけ振り返る 毎日見ると波にしか見えません。1か月ぶんを並べると傾向が見えます
まとめ
- アベレージ = 得点 ÷ イニング数。1イニングあたりの平均点
- 残すのは得点・イニング・ハイランの3つだけ
- 1日の数字では何も分からない。並べてはじめて意味が出る
- 記録は現状を映すもの。良く見せにいかない
数え方に慣れるまでは、物理シミュレーションの2人プレイモードを使ってみてください。撞くたびに得点・イニング・アベレージ・ハイランがその場で出るので、どの数字がどう動くかが分かります。
スリークッションとは? 得点の成立条件と、試合の進め方